kei_kei プラモ blog

プラモは楽しい。ただそれを垂れ流すだけのブログ。

タミヤ 1/72 F4U-1A コルセアとプラモ写真の被写界深度の話

(2021年5月頃制作)

タミヤ ウォーバードコレクションより、1/72 コルセアです。第二次世界大戦とかで使われたアメリカの戦闘機。逆ガル翼がカッコいいです。

 

これの前に作った紫電があちこち失敗しまくったので、今回は失敗しないように慎重に組んだやつです。

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前回は苦戦して破れたりした大きめの水転写デカールも、今回はきれいに貼れました。

 

前回は塗り忘れたままキャノピー接着しちゃったけど、今回はちゃんとコックピットも塗装しました。

 

前回は歪んでまっすぐ取り付けられなかったエンジンも今回はピシッとまっすぐ!

 

塗装は水性ホビーカラーの筆塗り。塗り分け部分がちょいちょいよれてるけどまあこのくらいなら上出来かな。厚ぼったくなったりせずに塗れたので、翼やパネルラインのモールドなんかもきっちり残ってます。塗りムラも出てない。やったね。

他人様が見たときどう見えるかはさておき、こういう自分が作って自分で上出来だと思えるプラモはほんとに愛着がわくものですね。これ眺めながらお酒飲んだりできちゃいます。

 

さて、そうなるとどうやって写真に撮ろうか、というのがいつも悩むところ。プラモの完成写真はいつも一眼で撮ってるのですが、そうなると被写界深度ってやつを考えないといけない。ようするに、どのくらいボケさせるか?っていうところ。

 

こちらは、まったくぼかしてないない撮り方。被写界深度が広いって言ったりします。手前のプロペラから奥の尾翼まで、ピシッとピントが合ってる状態です。プラモの隅々までしっかり見せたい!っていうときはこういう撮り方のほうが良い気がする。

 

一方こちらはガッツリとぼかした撮り方。車輪のあたりにピントが合ってますが、手前のプロペラや奥の尾翼はピントが合ってないのでぼけてます。被写界深度が狭いって言ったりしますね。こっちの撮り方だと「ここを見てくれ!」ってところだけにピントを合わせて強調させたりできます。あとなんかいい感じの雰囲気になります。雰囲気。

 

これをどっちで撮るのがいいのかなーっていうのもまたプラモの悩みどころであり楽しいところでもあり。結局はその時の気分で「こっち!」って決めてしまうんですけどね。

 

ちなみに、被写界深度を広くしてプラモ全体にピントを合わせようと思うと、絞りを絞った状態にしてあげないといけないです。けどそうすると暗ーく写ってしまうので、かわりにシャッタースピードをゆっくりにして明るく写るようにしてあげます。ISO感度を上げるのでも明るくなるけど、こっちでやるとノイズも強調されてしまうのでおススメはしないです。

また、シャッタースピードをゆっくりにするということは手ぶれしやすくなるので、カメラを手で持って撮影するのは無理になってきます。手ぶれ補正じゃ追いつかないくらいシャッタースピードをゆっくりにするので。なので三脚を使ってカメラを固定したりします。

つまり、ボケない写真を撮ろうと思うと撮影準備がめんどくさい! ので、手持ちで撮れるほうで簡単に済ませちゃうことが多い。よってぼかした写真が多いですね、自分の場合。ポリシーで撮ってるんじゃなく単なるズボラw

 

作ってる時だけじゃなく、作った後もなんだかんだ悩みますが、それもまたプラモの愉しみということで。

 

 

 

HGプロトタイプグフ戦術実証機でウェザリング練習!

(2021年5月頃制作)

HG プロトタイプグフ戦術実証機です。オリジンシリーズのキットですね。

今回のテーマは本格ウェザリング!というわけで、工程の紹介でもしてみようと思います。といっても練習なので正解かどうかは不明なので悪しからず…。

 

まずは素組みです。この時点で十分カッコいいですね。マッシブ。ごつい。これぞグフ。

ウェザリングが目的なので、表面処理とかは省略です。合わせ目とかも気にしません。がっつり汚すつもりなので最終的に気にならなくなるでしょうってことで。

 

いったん動力パイプの部分塗装をしたり、ウェザリングマスターをエッジにこすりつけて擦れ表現を入れます。ウェザリングマスターはガンメタルとかなんか金属っぽい色が個人的におすすめ。1/144スケールの塗装剥げ表現にはウェザリングマスターを擦り付けるくらいがちょうどいい気がしてます。

そして何も考えずこの時点でつや消しトップコート。この後のウェザリングに備えるためにデカールウェザリングマスターを保護するためですね。

宇宙で運用されてる設定ならこのくらいで完成でもいいかもですが、今回は地上でも使われた設定にしたいのでがっつり汚していきます。

 

そしていよいよ汚しに入ります。何も考えずにウェザリングカラーを塗りたくります。地上とかコロニー内とか土のあるとこで運用されてた脳内設定で、土汚れをイメージしてそれっぽい色で汚せばヨシ。

うん。汚い。

汚し方は適当でOKです。塗りたくりです。どうせ後でふき取るので。まあ、全身のうち脚のほうほど激しく汚れるだろうな、くらいの差はつけてるかもです。

 

ウェザリングカラー薄め液を含ませた筆で余計な汚れを落としていきます。特に意識しなくても筆で撫でてあげてれば自然と奥まったとこだけ汚れが残ったりしてそれっぽくなります。あとは上から下に向けて筆を運ぶと雨だれで流れたみたいな感じも出せたりします。そのへんはお好みでかなぁ、と思う。ウェザリングはこれにて終了。

 

汚れを定着させるためにつや消しトップコートして、最後にモノアイをメタリックピンクで塗って完成。いい感じに汚せました。

 

スマホカメラでの試し撮りですが、このポージングとアングルがお気に入りです。あおりで撮ると迫力出るよね。

 

では、以下完成写真になりますー。

モノアイがキラッとするのがお気に入りなので、モノアイはいつもメタリックで塗ります。

 

バックショット。ひじの部分とか汚れを拭き取り忘れてるとこがありますが、まあ気にするほどのことではない!

 

正面から。脚のほうほど汚れてる感じを残してるところが表現のポイントですかね。

動力パイプを焼鉄色で塗ったのと、エッジののせてる金属色のウェザリングマスターがけっこう効いてて重厚感が出せてるかな、と思います。エッジに金属色が乗ってるので自然とハイライトが入るんですよね。

三連装砲は内部を黒で塗っといた方が良かったかな、と後から思った。

 

決めポーズで。全体的にはお気に入りな感じに仕上がったので満足です!

 

ウェザリング、楽しいですね。最終的に、どんな理由でどんな風に汚れるのかを意識して拭き取り作業をやってみるといい感じにリアルな汚れが表現できるんじゃないかなー、という感触を得られたのが今回の収穫ですね。

ウェザリング楽しいです。皆さんもぜひトライしてみてください!

 

 

 

 

HG RX-78-2ガンダム BEYOND GLOBALで考えるガンダムの本質

(2021年4月頃制作)

ガンダムです。2021年のガンプラ40周年の時のやつですね。その時しか買えないのかと思ってたけどそうでもなかった、そういうキット。

 

今回はシンプルに成型色のままです。スジ彫りを深くしてスミ入れをうっすら入れてるのと、最低限のデカールだけ貼って、あとはつや消しトップコートで仕上げています。デカールは所属部隊を表してるものだけに絞ってコーションデカールとかは省きました。めんどくさかったのでディテールしっかり入ってるし貼らなくてもいいかなって。

成型色の色合いがなんかおしゃれな感じの落ち着いた色で気にってます。

 

しかしまあ、スタイリッシュですね。アスリートっぽい体形な気がします。いろんなポージングができるようにしようとすると、生身の人間の形に近づける必要があるんでしょうかね。太ももの長さがほかのガンプラより長いですよね。

 

でもこんなにスタイルが変わってもガンダムって言われて違和感を感じないんですよね。不思議です。ガンダムの本質はスタイルではないってことなんでしょうか。

 

となるとガンダムガンダムたらしめてるのは何でしょうね。やっぱり白を基調としつつ赤青黄色のカラーリング、頭部のアンテナ、アゴの赤いパーツ、胸部のダクト、腰の黄色い四角いパーツ(これが何なのかはよく知らない…)あたりがポイントなんですかね。これらが欠けるとガンダムっぽいけどRX-78-2ではないよな、って思ってしまうかも。

 

コンスコン隊のリックドムと戦闘中にこんなポーズあったね。「3つ!」)

 

ビームライフルを構える姿が様になります。可動域の広さのなせる技かも。

 

アップで撮ってもビシッと決まってます。キットの出来は素晴らしいです。

 

こいつに狙われたら助からないんだろうなぁ。

 

というわけで最新の解釈でデザインされたRX-78-2 ガンダムでした。同じモチーフなのにこれだけアップデートされるのもなかなか珍しいんじゃないですかね。ガンダムのデザインの懐深さ、なのかもしれません。ザクでここまでスタイル変えたら「これもうザクじゃない」ってなりそうですもんね。

 

SEED系とかのスタイリッシュなガンダムが好きな人でも、このRX-78-2なら選択肢として全然アリなんじゃないでしょうか。皆さんもぜひ組んでみよう。

 

 

 

 

 

チョイプラ なっちんがカッコかわいかった話

(2021年5月頃制作)

なっちんです。何のキャラクターモデルなのかよく知らずにお店で衝動買いしました。カッコかわいいです。

 

チョイプラというシリーズのキットで、サイズも小さくパーツ数も少ないのでお気軽に作れました。短時間に気軽に組めるので気分転換にピッタリです。サイズは5cmくらいですかね。余裕で手のひらに乗ります。

 

キットは緑のミリタリーっぽい成型色1色です。そのままだとちょっと物足りないかなと思ったので全塗装しました。お気軽に終わらすつもりが結局けっこう手間をかけているあるあるですw 何気に合わせ目消しもやったりしてます。塗りやすいように腕の後はめ加工もやってます。

今回は全部水性ホビーカラーの筆塗りです。オリーブドラブを2種類塗り分けてあるのですが、ほとんど違い分からないですねw

ブレーキランプみたいなディテール部分は面相筆フリーハンドで気合で塗ってます。息止めながら。

白いラインはさすがにフリーハンドだとヨレヨレになりそうだったので、マスキングテープを併用して筆塗りです。塗料を濃い目にしてマスキングの隙間に染み込まないように気を付けて塗れば筆でもなんとかなるものだと学びました。

目の部分はディテール入ってなかったので、プラ板を小さく切って瞳を付けてみました。これで一気に可愛くなったと思います。こういうひと手間でけっこう変わりますね。

筆塗りなのでよく見ると粗が目立つんですが、それもまあ味ということで。

 

ついでなので屋外撮影もしてみました。

屋外撮影は、光と影の付け方でいろんな表現ができそう。

 

そんなわけで、チョイプラ なっちんでした。

気に入ったので何個か買って積んであります。いろんな塗装バリエーションを作ってみたいです。

 

 

 

HG 陸戦型ジムが良すぎて手が出せなかった話

(2021年4月頃制作)

HG 陸戦型ジムです。08小隊のやつ。

とりあえず素組みした時点で「これはこれ以上触らないほうが良いやつだ…」と感じた、そんなキットです。

最初はこれウェザリングの練習しよう、と思ってたんですよね。陸戦型だし、地上で使われてる感じを出すウェザリングを。練習しないとうまくならないので。で、とりあえず素組みして様子を見よう、という所で手が止まったんですよね。「このキット汚すのもったいなくない?」と心の声が聞こえたので。

まずこの成型色。すごい良いバランスだと思ったのです。オフホワイト?っぽい微妙な白と落ち着きのあるオレンジの組み合わせが絶妙にカッコいい。そこにダークグレー?の関節部などがアクセントとして機能して要所を引き締めてる。このバランスを汚しで崩してしまうのは良くない。そう思ったのです。

次に各所に入ってるディテール。これがしっかりメカニカル感というか兵器感を出していて、なおかつ、うるさすぎることもなく、いいバランスで情報量が作りこまれてる。これに汚しを入れたりスミ入れしたりするのもかえってバランスを崩してしまう気がして。何もしないでディテール表現のモールドで自然な陰影を見せてる方がカッコいい。そう思ったのです。だから汚しどころかスミ入れもあえてやってないです。

またこの付属のシールの色やサイズが完璧にフィットしてるんですよね。ダークグレーの成型色と完璧に一致した色。そしてまるで塗装したかのようなフィット感。上の写真の足首当たりにある台形のグレーのとこ、シール貼っただけです。塗装してません。

あと胸の部分の三角マークも付属シールです。シールのホワイトの色も成型色とばっちり同じで違和感なし。

あとは全体的なプロポーションも良いですよね。量産機ってどうしてもやられ役みたいな位置づけだったりしますけど、この陸戦型ジムは全然そんなことない。むしろ強そう。

というわけで、つや消しトップコートをした以外は何も手を入れてない素組み状態で完成としました。特に気なる合わせ目とかもないです。とてもよくできたキットだと思います。

唯一しくじったのは、目の部分のクリアパーツ、仮組みのつもりではめたら外せなくなってしまい、仕方ないのでそのままつや消し吹いたら曇りガラスっぽくなってしまったところ…。まあ、これはこれでカッコいいかなと後になって思えてきたのでヨシとしてます。

最後に屋外撮影もやってみたので写真を乗せときます。

晴れた日の屋外撮影って光の当て方がなかなか難しくて奥深い感じがしますね。これはこれで練習が必要かな、と思っている次第。

 

というわけで、HG 陸戦型ジムでした。キットのあまりの良さに手を出せず今回は素組み+つや消しトップコートのみで完成としましたが、とても満足いく仕上がりです。

次はこれに自分なりの表現を足してもっといい感じに仕上げられるように精進あるのみ、ですね。

 

 

HGシャア専用ザクⅡで退色表現にトライした話

(2021年3月頃制作)

HGシャア専用ザクⅡです。最近新しくなったほうのキットです。今回は「退色表現」というのをやってみよう!という取り組みです。

退色表現というのは、塗装が紫外線やら経年劣化やらで色あせてしまった状態を表現するプラモの技法(だと思う)。現実だと放置されたの車とか公園の遊具とか、そういうので何となく色が白っぽくなってる感じのやつ。あれを塗装で表現してみようというわけ。

やり方は今回は初挑戦ということでウェザリングカラーを使って白っぽくなった感じに汚してみる方法を試しました。プラスチックの成型色のままでウェザリングカラーのマルチグレーとマルチホワイトを重ねがけする感じで。全体的にランダムな感じになるように適当にバシャバシャ塗りたくって、薄め液を付けた綿棒で適当にふき取っていくやり方でやってみた。

それ以外には、タミヤウェザリングマスターのガンメタルをエッジに乗せて汚しています。退色表現とウェザリングはセットで考えよう!って何かの模型雑誌で読んだので。たしかに、古びて色あせてるなら汚れやキズもついてる方がそれっぽい気がする。

デカールは戦車をイメージして少なめ。戦車って部隊マークと番号くらいしか描いてなかったりするのでそんな感じを目指して。

モノアイは3mmプラ棒を短く切ったやつを刺して加工しました。色はガンダムマーカーのメタリックピンクだったかな。この加工すると手軽な割にちゃんとモノアイが立体的なパーツでできてる感が出てお気に入り。色もモノアイにピッタリだと思う。

自分的には退色表現うまくいった!と思ってます。まあ実際宇宙で運用される兵器がどう退色するかとか全然わかんないので妄想です。妄想ですがいいんですよそれで。そもそもフィクションだし。自分が納得できればヨシ!

でもよく考えたらオリジナルと比較しないと退色した感が出てるのか分からないですね…。仮組み時点で写真撮っておかないといけなかった。

退色表現ってリアルさを出したいときに良いんですよね。ちゃんと使われてる機体っていう雰囲気が出せるのが良いです。カッコいいモビルスーツとしてキレイに仕上げるのもいいのですけど、使われてる感を出すとフィクションでも実在してそうな感じがするというか。しっかり模型を作ってる気分にもなるんですね。

ついでなので屋外撮影も試してみた。いや、シャア専用ザクが地上にいるのもおかしいんだけど。まあいいか。

という感じで、今回はなかなか満足のいく仕上がりにできました。キットの出来が良いのでそれに助けられてますが、とても良いザクです。

 

 

タミヤ 1/48 シャーマン イージーエイトで戦車を素組みで楽しんだ話

(2021年3月頃制作)

タミヤ 1/48 シャーマンイージーエイトです。戦車プラモに初挑戦したやつです。いかにも「戦車です!」っていうスタイルが気に入って買ったプラモです。良いです。

初挑戦だったのでやっぱり作り方が全然わからず。とりあえず説明書通りに組み立てて、塗装もせずデカールも貼らずにそのまま満足したので完成。良いです。

どっからどう見ても戦車です。良いです。

転輪やサスペンションや履帯のメカメカしさ。大変良いです。

組み立ては接着剤必要ですが、そんなに難しいところもなくできました。唯一苦労したところといえばこの履帯の接着くらい。手がもう1本あればいいのにという気持ちになります。

戦車プラモはたいてい転輪みたいな同じパーツをたくさん作る工程が必要になるのですけど、そういう作業も嫌いじゃないので大変楽しく作れました。良いです。

そしてこの乗組員のフィギュア。これ最初は「いらないよなー」と思ってたんですが、乗っけてみると全然雰囲気が変わるんですよね。人が乗ってる!という状態が再現されると急にリアルさが増すというか。良いです。

またこのフィギュア、精巧にできてるし、渋くていい感じなんですよね。大変良い。

後ろ姿もかっこよいです。背中で語る感じ。良い。

塗装してないのは、どうやって塗装したらいいか分からなかったからです。これ組み立てた後からどうやって塗装するの?ってなりました。というわけでそこで手が止まってしまった、というのが正直なところ。

でも逆にそれもアリかな、と完成後には思ってました。プラスチックの色がもともと戦車っぽい色で、しかも単色でできてるせいか、戦車の形がどうなってるかがよくわかるんですよね。塗ってないからなんか寂しい、という感じは一切ない。これはこれで模型としてちゃんと成立してるし、塗らなくても十分カッコいいじゃん!という感じ。大変に良い。

 

というわけで戦車プラモ初挑戦は分からないなりにとても良いものが出来上がって大変満足でした。タミヤさんのキットの出来の良さのおかげだと思います。素晴らしく良いです。